俺様ヤンキーに愛されて。
「そういえばドコ向かってるの?」
あたしは白金の背中に問いかける。
「ドコでもねぇよ
ドコ行きたい?」
行く所ないのにあたしを誘ったの?
授業サボっちゃったし…。
でもすごく
嬉しかったし。
カッコよかった。
もっと白金の事が好きになったよ。
☆★☆★☆★☆★☆★
30分前。
「華ーヒマだよぉ」
あたしは華の机にうつぶせになりながら華に呟く。
「じゃあ愛しの白金くんにドコか連れていってもらえば?」
華は自分の手にマニキュアをぬりながらそっけなくあたしに話す。
「冷たすぎ!!!」
…白金。
ヒマだけど学校をサボりたくはないし…。
白金は不良だから学校をサボるとかいいそう。
「放課後遊ぼう?」
あたしは華に上目使いをしながら質問する。
「今日は無理。ゴメン」
冷たいーー!!!
それでも親友かぁぁぁぁぁ!!!!!
あたしはマニキュアを塗っている華の手を自分の手でズラす。
「あっ!!」
マニキュアを塗るのがズレたらしく華は声を上げる。
「このぉー。みあ!!!」
華が怒って勢いよく立ち上がるのと同時に教室のドアが開いた。