ガラス瓶の中の私
大きなため息をついておうちに帰る
事務所の前を通って2階に

おかえりなさい!!!
大きな声で言われる

その声にまた大きくため息をついて・・・

まま!帰ったよ・・・

台所には大きなお皿に天婦羅の山盛り
唐揚げも・・おにぎりもてんこ盛り・・・
大きなお鍋に沢山のお味噌汁

夕方兄兄たちが3人ずつ食べていく
料理も掃除も洗濯もみな兄兄がするんだ・・

挨拶は基本
体罰も?も基本
札束も見慣れてる
ママもパパも居る
のに・・・寂しい・・・
本心なんていえないけどね・・・

たまに優しいママ
いつも優しいパパでも毎日会えない
下には居るけど・・・?

『夜大ママのとこにいくからお風呂にぃっと入りなさい』

私はまこと兄とお風呂に入った
兄兄は22歳
体には青いオニが書いてある
みんな絵が違うんだ
似てるのも在るけど・・・・
それが当たり前だった
でも好きな兄兄と怖い兄兄が居た
ママやパパの居ないとこでは物凄く甘えさせてくれる
可愛い熊のぬいぐるみもくれたよ
寝る前に絵本も読んでくれる

でも兄兄たちおうちに帰らない人もいるんだ
小さいときから一緒の兄兄たちも

兄弟とか・・兄貴とか呼んでる
カオは似てないんだけどね
でもそのときはまだまだ分からなかった

今日行く大ママもパパが兄貴って呼んでるおうちのママさんの事
よく行くんだ・・ママの子は3人居て兄兄姉中学くらいだけどいっぱい遊んで
くれるんだ

だいだい大人の悩みとか話してる感じだからあんまりそばにはいれないんだ
お家でテレビとみてゆっくりしたいんだけどね・・

パパはご飯も食べないでお出かけしたみたい
ママも派手な服着てる
私も・・・
ご飯の兄兄達と食べたんだ

『出かけるよ』
『はい』
玄関に車が止まった
今から大ママのとこにいってきます


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