『俺はお前のもんだ』
第一章 出会い
「いってきます」
そう言って家を出た私は、
今年の春から高校生になった
渡部ほのりです。
小学2年生のときお父さんのお仕事の都合で一回この街を離れたんだけど
またこの街に戻ってきました。
私がこれから行く学校は
「ここか~」
家から一番近いこの高校。
これからどんな高校生活がはじまるかな~。
「ほーのーりー! おっはよ~」
「あ!みなちゃん」
小学生のときから親友で引っ越してからも
連絡を取って遊んでいた。
相澤 南ちゃん。
「クラス発表見に行くよ!」
「うん」
あ~みなちゃんと同じクラスになれるといいな~。
「みなちゃん、見える??」
「うん!えーと 相澤・・・相澤・・・あ!!あった!
あたし4組だ!
ほのりは~・・・
山本・・・吉田・・・渡部・・・!!
ほのり!!一緒だよ」
「わ~やったね! みなちゃん」
本当によかった。
ひとまず安心・・・。
「ほのり、教室に行こう」
「うん」