『俺はお前のもんだ』
急接近

水谷君という人


「そう言うこと簡単に言っちゃう人なんだ…」

もっと、クールな人かと思ったのに。

「ただ、思ったこと言っただけだし」

「…可愛くないもん」

どうせ嘘よ。

「なんだよ、その顔は」

「別に…」

「俺の言葉、嘘だとおもってんのか」

ば、ばれた…

「べ、べべ別にそんなこと思ってないよ」

慌てて否定する。
このまま「あぁ、そうか」って言って!

「あぁ、そうか」

お!
気づかれなかった…

「なんて言うわけないだろ」

「…ですよね」

普通にばれますよね…
ショボンと落ち込む私に水谷くんは、

「ハハッ、アハハ」

爆笑してる…
ムカッときたけど、私はその笑顔に胸がキュンとした。
< 12 / 80 >

この作品をシェア

pagetop