『俺はお前のもんだ』
「なんだよ、水谷。カエルじゃなかったら何なんだよ?」

「何でもないですよ。渡部は渡部ですし」

み、水谷くん…

感動して涙が出そう。
ウルウルした目で水谷くんをじーっと見る。

「可愛い顔すんじゃねぇよ」
ポッ…

ほっぺたが赤く染まるのがわかった。

「水谷くん…」

「なんだ、お前らできてんのかよ」

「え!?で、できてないですよ、別に」

「怪しいー」

「ほ、本当ですよ」

「まぁ、いい。恋愛は自由だからな。とにかく、放課後の集まり忘れんなよ」

そう言って先生は去っていった。

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