『俺はお前のもんだ』
「お兄ちゃん、いる?」

「あぁ」

「入っても平気?」

「あぁ」

「じゃあ、失礼します…」

また勉強してる…
お兄ちゃんはすごく頭が良い。でも、眼鏡はかけてないし、髪は茶色。

顔はすごーくカッコイイ。性格は多少難ありだけど…私の大好きな兄。
あっ、もちろん爽も大好き。

「どうした?」

「あっ、爽がまだお風呂入らないから、お兄ちゃん先に入って…」

「また、あいつゲームでもやってんだろ?」

「…うん」

「ったく、後でちゃんと言っとかねぇと」

あらら、爽また怒られちゃう…
可哀想に…

「じゃあ、お風呂入るか。伝えてくれてありがとな、ほのり」

「うん」

お兄ちゃんは私にすごく優しくしてくれる。

でも、1回も彼女を連れてきたことがないから、家族の中で、女嫌いなんじゃないか伝説がながれている。
私とお母さんとは話すからその伝説はあまりあてにならないけど…
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