『俺はお前のもんだ』
季節は変わりすっかり秋だ。

秋には大イベントの文化祭がある。

高校生で初めての文化祭だから、みんな盛り上がっている。

「えー、今日は、クラスの出し物を決めます」

「「イェーイ!!」

ついてけねぇ…

そう呆れている俺に対して、渡部は目をキラキラさせて、「…楽しみ」と1人でワクワクしていた。


…可愛い

みんなと一緒に騒がず、1人でワクワクしてるのが可愛い…

「で、みんなは何やりたい?」

「お化け屋敷!」

「喫茶店!」

「屋台!」

バラバラだな、おい…

「1つだけだから…多数決だな。じゃあ今から紙配るから、3つの中から1つ選んで、書いて」


3つの中からか…

てか、最後の屋台って何だよ…

まぁこの中だったら、喫茶店だな。

「書けたら、箱に入れて」

< 41 / 80 >

この作品をシェア

pagetop