恥ずかしがり屋な君と無自覚な私
第一章
危なっかしい
「小春~!」
後ろから走ってくるのは親友の海道 美由(カイドウ ミユ)ちゃん。
私はみっちゃんって呼んでる。
「おはよみっちゃん」
いつものように笑顔で挨拶をする。
「……」
みっちゃんは私を見てかたまってしまった。
…みっ…ちゃん?
「っっ…カワイイ~ニコってニコって~!!」
みっちゃんは私を抱きしめる。
私はびっくりして目を見開いた。
気づいたときにはみんなが私たちを見ていて…。
しまった…。ここは学校だった。