恥ずかしがり屋な君と無自覚な私


「はい」


会計を済ませた橋本くんは私にネックレスの入った袋をくれた。


それをじっと見ながら私は橋本くんに言った。


「橋本くん、今これつけちゃダメかな?」


どうしても今つけたいんだ。
忘れちゃう前に。


私すぐ忘れちゃうし…。


「別にいいけど?」


「じゃあつけさせてもらうね」

私は嬉しさいっぱいでネックレスを取り出して首につけようと腕を回した。



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