恥ずかしがり屋な君と無自覚な私


なんだったんだあいつら…。


っと、三日月のこと忘れてた。

チラッと三日月を見るとなんかニヤニヤしてて…。


どうしたんだ?

おもったことを口に出してみることにした俺。


「何ニヤニヤしてんの?」


「なっ…!ニヤニヤなんかしてないよ!」

「してたよ」


どう見てもしてたろ?


そしたら今度は落ち込む三日月。


なんなんだ一体。


まぁ、見てて飽きないけど。


でも…。


「それより、さっきみたいな奴らには気をつけろよ」


こっちの方が一番問題がある。

「ふぇっ!?あっ…、うん」


本当にわかってんのか?


なんか余計心配になってきた…。

「本当、危なっかしいんだよな」


聞こえないように言ったつもりだったんだけど…。


「橋本くん、今何か言った?」

何か言ったことには気付いたらしい三日月。


んな恥ずかしいこと絶対言えるか。


「別に…」


俺は恥ずかしいのを隠すように素っ気ない返事をした。



< 56 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop