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久しぶりの団欒。お父さんとお母さんの笑顔。

私が出ていった後、二人きりでどうしてたんだろう…

「式の準備は大丈夫なのか?順一君に迷惑ばかりかけてないか?」

でた 質問責め。

「大丈夫だよぉ!心配症だなぁ。マリッジブルーの心配とかしてくれないわけ?」

「あんたがなるわけないじゃないの!あんないい人のお嫁さんになるんだから!
5年前はどう… あ…」

「母さん!」

「……」

「ごめん。美鈴…」

「やだなぁ、そんなに気を使わないでよ。
もう全然大丈夫なんだから!」

て、ひきつった笑いになってるだろうな…


プルルル プルルル

「もしもし?」

「美鈴?帰ってきてるらしいじゃん!飲み行こうよ。」

助かった。この気まずい空気から抜け出せる…

「お〜香苗?!行く行く」

「じゃあ、すぐ迎えにいくから〜。」

「わかった。準備しとくね。」

お父さんとお母さんが少しホッとしたのが伝わってくる。

「ちょっと、香苗達と飲んでくるね」

「あんまり、遅くなるなよ。」

「わかってるよ」

ごめんね。お父さん、お母さん。



「久しぶりだね。美鈴!元気だった?みんな、集まってるらしいよ」

香苗の車に乗り込む。

「ほんと、久しぶり。5年ぶりだからね」

香苗の明るさにはいつも、救われるなぁ。


居酒屋に到着した私の目には懐かしい変わらない顔が並ぶ。

美紀と加奈子と雄二に…

…   稔…

「久しぶり〜!」

みんなから、一斉に声がかかる。

私も、答える。

まさか、稔がいるなんて……


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