BACK
BACK 2

秋田に帰ってきて2日目。

昨日は飲み過ぎたな…頭ガンガンする…

みんな、大丈夫だったかな?楽しかったなぁ。


ガンガンする頭を抱えながら昨日の夜を思い出す。

稔も元気そうだったし。
でも、彼女いないって言ってたなぁ。

って、私なに考えてるんだろう…
もしかしたら、なんて思ってた?

稔が、もしかしたら、私をまだ?って…?


馬鹿みたい…


プルルル プルルル

?知らない番号?

「もしもし?」

「…」

「もしもし?いたずらなら切るけど!」 

「…切らないで」


「!!」

「俺… 稔だけど」


「…うん…」

心臓がものすごい速さで動いてる。


「美鈴?」

懐かしい、聞き慣れた稔の声がすぐ向こう側から聞こえてくる。

「ん?なに?どうしたの?」


なんでもない声を出そうとしても裏返ってしまった。

「あ、いや、なんでもないんだけど…

今から会える?」

探しても、断る理由なんてみつからない。

断る理由なんて、探せない。

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