1ページの恋
ばぃばぃ…

『別れる。ごめんなさい。』



そんな言葉が電子音と一緒に届いた。



理由もわからないまま納得なんかできるわけがない。



『もうメールしないで』



いやだ…いやだいやだいやだいやだいやだいやだ…



『それなら、次アドレス変えたら…俺には送らないようにして?俺はお前が好きだ。これはこれから先変わらない。だから、メールしない自信がないんだ。』



しばらくして、また電子音がなった。



『わかった』



短い言葉に胸が痛む。



『うん。ありがとう。』



電子音がなった。



『ごめんなさい。』



『ばーか。謝んのはこっちだよ?』



『え?』



『幸せにしてやれなくてごめんな。』



僕の精一杯だった。



『バカじゃないの…?』



『知ってるべや笑』



『ん。じゃあばぃばぃ…』



『あぁ…ばぃばぃ…』





2週間して、電子音が響いた。



『アドレス変えました。』



僕は笑ってしまった。



やっぱり…素直じゃないなぁ…



そう思いながら僕はメールを打った。
喜びを押し込めて



『了解。』



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