KISS AND SAY GOOD-BYE
早く寝すぎたせいか、深夜2時少し前に目が覚めてしまった。
リビングに行き、コーヒーを少し濃いめにハンドドリップして、それを持って自分の部屋に戻ってきた。
テレビを付けると、さすがに正月の深夜は、どこも放送をしていた。
ヒマワリTVにチャンネルを合わすと、お笑い芸人達がネタを披露していた。
暫くTVを見ながらコーヒーを飲んでいたが、厭きてしまったのでTVを消してベッドに転がった。
天井を眺めながら、今回スタートしたケータリング会社新設企画についてボォーっと考えていた。
仕入れ業者かぁ………………
先ずは、どんな料理を提供するかを決めていかないと、それに追随する全てが決まらないもんなぁ…。
パーティー……どんなパーティー……
立食パーティー、コース料理を提供するパーティー、洋式、和式、中華料理や韓国料理……
韓国料理…………!?
韓定食スタイル? 韓国宮廷料理?
アァ~ぁ、考え出したらきりがないや!
待てよ………………!そうだ!!!
独立させれば良いんじゃないか!?
早速、休み明けにでも高山社長に提案してみるか。
さて、シャワーでも浴びて、頭をシャキッとさせるか!
そして、5時丁度に美華ん家に着いた。
美華は、俺が買って渡しておいたダークレッドのキルティングのツナギを着て、お揃いの赤いフルフェイスのヘルメットを抱えて現れた。
俺は、
「はい、これを使って!
中は二重構造になってる皮の手袋なんだ!
美華用に買っておいた。」
『有り難うリュウ!
白の皮手袋も、何かカッコイイね!
リュウとお揃いだ~!』
「それと、このネックウォーマーを使って!
ヘルメットの隙間から冷たい風が入ってくるからね。
それとこれ!」
『温か~い。
カフェオレありがとうリュウ。』
「俺も飲もう。
もう体が冷えてきやがった。
美華も、温かいうちに飲んでな。
いくら近いからって、こっから30分くらいは係るからな。」
『は~い、頂きます。』
「ちゃんと寝てたか?」
『うん、夜10時過ぎには寝てた。』