KISS AND SAY GOOD-BYE
全員を縛り上げて、警察へ電話をかけた。
やってきた警察が、事情聴取の為と言って、俺は新宿署に連れて行かれた。
『高山さん、勝手な事をされたら困りますなぁ!
もしものことが有ってからでは遅いんですよ!
犯人から連絡が有った時点で、警察に連絡してくれないと!』
「息子の命がかかっていたんですよ!
警察に連絡したら息子を殺すって脅されて、仕方がなかったんですよ。」
なんて、怯えた被害者を装って言って見た。
だが、刑事さんは、
『それにしても、無謀すぎますよ。』
なんて言いながら、長々と説教をたれて、詳しく状況を聴かれた。
実は、「俺は20歳の時から不思議な力が有って、ある程度の予知は出来るから、簡単に救出出来たんだ!」なんて、本当の事を言えないんだよな!
仕方が無いから、取り合えず適当な事を言って誤魔化した。
おかげで、帰宅したのは朝方になってしまったぜ!
家に帰ると、妻と息子は、一緒に気持ちよく寝ていた。
俺も眠い! 兎に角、出勤まで2時間ほど仮眠すっか!
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朝早く、リュウからメールが入った!
海水浴で居なくなったチャンス君が、実は誘拐されていた事、昨夜無事に救出された事、居場所を突き止めたのがリュウだって事。
さすが私の彼氏!
なかなか遣るじゃん!
<見つかって良かったね!>
ってメールの返信をしてから、またいつの間にか眠っちゃっていた。
パパがひまわりTVに出社する時に目が覚めて、パパにも教えておいた。
さぁって、今日もリュウと一緒にバイトだ!
そろそろ準備しなくっちゃ!