KISS AND SAY GOOD-BYE




全員を縛り上げて、警察へ電話をかけた。


やってきた警察が、事情聴取の為と言って、俺は新宿署に連れて行かれた。


『高山さん、勝手な事をされたら困りますなぁ!

もしものことが有ってからでは遅いんですよ!

犯人から連絡が有った時点で、警察に連絡してくれないと!』


「息子の命がかかっていたんですよ!

警察に連絡したら息子を殺すって脅されて、仕方がなかったんですよ。」


なんて、怯えた被害者を装って言って見た。


だが、刑事さんは、


『それにしても、無謀すぎますよ。』


なんて言いながら、長々と説教をたれて、詳しく状況を聴かれた。


実は、「俺は20歳の時から不思議な力が有って、ある程度の予知は出来るから、簡単に救出出来たんだ!」なんて、本当の事を言えないんだよな!


仕方が無いから、取り合えず適当な事を言って誤魔化した。


おかげで、帰宅したのは朝方になってしまったぜ!


家に帰ると、妻と息子は、一緒に気持ちよく寝ていた。


俺も眠い!   兎に角、出勤まで2時間ほど仮眠すっか!




*****************************



朝早く、リュウからメールが入った!


海水浴で居なくなったチャンス君が、実は誘拐されていた事、昨夜無事に救出された事、居場所を突き止めたのがリュウだって事。


さすが私の彼氏!


なかなか遣るじゃん!


<見つかって良かったね!>


ってメールの返信をしてから、またいつの間にか眠っちゃっていた。


パパがひまわりTVに出社する時に目が覚めて、パパにも教えておいた。


さぁって、今日もリュウと一緒にバイトだ!


そろそろ準備しなくっちゃ!


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