KISS AND SAY GOOD-BYE
それから、2時間掛けて、楽しいひと時を過ごしている俺達
『ところで桧山君、君は今もひまわりテレビでバイトをしているのかい?』
「いいえ!
病気で休んでいたADも戻ってきたので、今は遣ってません。」
『そうか!
じゃあ、今度はうちでバイトしてみないかい!?』
「新星MUSICでですか!?」
『そうだよ。
うちは今、芸能プロダクションとインターネットでの音楽配信やライブハウス、踊る方のクラブや貸しスタジオをしているんだが、今度カラオケボックスも始めることにしたんだ。
いずれは、関東一円に100店舗のチェーン店を創り、最終目標は全国チェーンなんだ。
その第一歩として、渋谷に1号店を創ったのだが、人手が足りないから困っていたんだよ。
店長は、うちの社員で、あとのスタッフはアルバイトでする予定なんだ。
アルバイトは直ぐに集まるんだけど、店長をサポートするサブの役割をしてくれるスタッフは、なかなか良い人材が居なくてねぇ!
良かったら、君は高校生だけど副店長を遣ってみないかい!?』
「副店長ですか!?
私で良いんですか!?」
『君なら出来ると思うから頼んでいるんだよ。
君は、洞察力も有るし、頭も良い。
それに…………』
「それに!?」
『私には分かる。
君なら、カラオケボックスを立派に守り立ててくれると信じてる。』
「ずいぶん私を買ってくれてますけど、私がバイトとして入れる時間なんてたかが知れてますよ!
平日なら夕方5時から11時くらいまでだし、金・土曜日は朝まで大丈夫だとしても、日曜・祝日は入りは早くても、上がりはヤッパリ11時~12時くらいまでに成っちゃいます。
それでも良いなら頑張ります。」
『そりゃ助かる!
それじゃあ、今度の金曜日にうちの会社に来てくれるかい!?』