KISS AND SAY GOOD-BYE




それから、2時間掛けて、楽しいひと時を過ごしている俺達


『ところで桧山君、君は今もひまわりテレビでバイトをしているのかい?』


「いいえ!

病気で休んでいたADも戻ってきたので、今は遣ってません。」


『そうか!

じゃあ、今度はうちでバイトしてみないかい!?』


「新星MUSICでですか!?」


『そうだよ。

うちは今、芸能プロダクションとインターネットでの音楽配信やライブハウス、踊る方のクラブや貸しスタジオをしているんだが、今度カラオケボックスも始めることにしたんだ。

いずれは、関東一円に100店舗のチェーン店を創り、最終目標は全国チェーンなんだ。

その第一歩として、渋谷に1号店を創ったのだが、人手が足りないから困っていたんだよ。

店長は、うちの社員で、あとのスタッフはアルバイトでする予定なんだ。

アルバイトは直ぐに集まるんだけど、店長をサポートするサブの役割をしてくれるスタッフは、なかなか良い人材が居なくてねぇ!

良かったら、君は高校生だけど副店長を遣ってみないかい!?』


「副店長ですか!?

私で良いんですか!?」


『君なら出来ると思うから頼んでいるんだよ。

君は、洞察力も有るし、頭も良い。

それに…………』


「それに!?」


『私には分かる。

君なら、カラオケボックスを立派に守り立ててくれると信じてる。』


「ずいぶん私を買ってくれてますけど、私がバイトとして入れる時間なんてたかが知れてますよ!

平日なら夕方5時から11時くらいまでだし、金・土曜日は朝まで大丈夫だとしても、日曜・祝日は入りは早くても、上がりはヤッパリ11時~12時くらいまでに成っちゃいます。

それでも良いなら頑張ります。」


『そりゃ助かる!

それじゃあ、今度の金曜日にうちの会社に来てくれるかい!?』

< 34 / 245 >

この作品をシェア

pagetop