KISS AND SAY GOOD-BYE




『実は毎年、新星グループの系列店の代表が集まって正月のゴルフ大会を遣っているんだが、今年は新星GTSから出る予定だった店長が風邪をひいて出られなくなったんだ。

それで、代わりに君が出たらどうかなって思って電話したんだ。

君も、うちの代表たちと交流出来たら、面白いことも有ると思うよ。

君は高校生だが、うちの社員スタッフ並みに良く頑張ってくれているから、出場させたいんだ。』


「本当ですか!?

僕も、ゴルフは嫌いじゃない方ですから、ぜひ参加させてください。」


『じゃあ、明日の朝6時に新星MUSICに来てくれるかい!?』


「はい、分かりました。」


『クラブや靴は!?』


「自分のが有ります。」


『そうか!

分かった。

ドレスコードは分かってるよな!?』


「大丈夫です。」


『じゃあ、明日はシッカリラウンドを楽しんでくれ!

手を抜かなくても良いからな!

表彰式に出るくらいの成績を出して、皆に顔を覚えてもらいなさい!』


「ハハハ・・・・・・

最近山に行って無いですから、何とも言えませんです。

ところで、何処で周るんですか!?」


『八王子のゴルフ場だ!

あそこの支配人が、私の友人でね!

だから、良く利用してるんだよ。

綺麗なコースだから、自然を楽しみながらプレーできるよ。』


「あそこなら、中学の時に何度か行った事が有ります。

僕の好きなコースなんで、今からワクワクしてきました。」


『じゃあそう言う事で!

明日の朝6時に!』


「了解しました。

それでは、失礼します。」


俺は、久しぶりのゴルフにいてもたってもいられず、高校入学のお祝いに買って貰ったゴルフセットを出した。


タイトリストのドライバーと3番5番のフェアウェーウッド、アイアンも勿論タイトリストで、1番と2番のロングアイアンと5番~9番とピッチングエッジ、サンド・アプローチはヤマハ、パターはスコッティーキャメロンのピンタイプだ。


それらが入ったバッグを担いで、半年ぶりに近所の打ちっ放しに出掛けた。






< 50 / 245 >

この作品をシェア

pagetop