KISS AND SAY GOOD-BYE
1位の賞金は、なんと50万円だった。
驚いて、
「高山社長、こんなにもらえませんよ!
50万円って言ったら大金ですよ!」
『まあ気にしないで貰っておきなさい。
君は、新星GTSの新規オープンからシッカリ頑張ってくれたから、ボーナスだと思って受け取って!
景品も有るよ!
こっちの42インチの薄型液晶テレビだ!
これは、後から君の家に発送してあげるからな!』
「有難う御座います。」
『皆! 彼は、高校生なんだがカラオケ店の新星GTS1号店の副店長をしてもらっているんだ。
かなり仕事に対して真面目で、なんと言っても頭が良くて発想が豊かで行動力もあるんだ。
おまけにゴルフも上手だ!』
「ハハハ………!」
『それじゃ桧山君、これからも頑張ってくれるね!?』
「はい!
これからも精進して、新星GTS渋谷店を2号店、3号店へと繋がる基盤として築き上げるお手伝いをさせて頂きます。
そして、私は大学に行って勉強して、卒業したらこの新星グループに入り、高山社長の下で頑張って行きたいと思います。」
『ほー!
うちの会社に入ると言うのか!?
うちは入るのが難しいぞ!
東大生でも、10人中1~2人しか受からないんだから。
相当勉強しないとな!
ところで、いつからうちへの入社を考えていたんだい!?』
「はい、毎日カラオケ店で働いていて、高山社長の経営力や方針は勿論、社員を本当に大事に思い、個々の能力を上手に引き出し、ヤル気を出させてくれるこの会社に興味を持ったのが最初でした。
そして……」