KISS AND SAY GOOD-BYE




先程連れていた女性は居ない。


ふら付く足で、カウンターの前まで遣って来て、


『おい!

お前、一体新庄さんとどう言う関係なんだ!?』


「貴方にお答えする義務は有りませんので!」


と、わざと教えなかった。


多分、新庄さんにばらされると思ってビビッてるんだろう。


すると、


『お前、俺のことをチクりやがったら、この店潰すぞ!

分かってんのか!?』


「出来るなら、どうぞ潰すなり何なりご自由に!

その代わり、あんたは病院送りになるか、この街で歩けなく成るかのどちらかですよ。」


『・・・・・』


「いい加減、この店に絡むの辞めて頂けませんか!?

営業妨害もいいところです。

新庄さん呼ばれるのと、警察に通報されるのと、どちらが良いですか!?」


『呼べるもんなら、新庄だろうが警察だろうが好きにしな!

その前に、お前は血ヘドを吐いてのた打ち回る事になるからな!

俺は喧嘩で負けたこと無いんだぜ!

ボクシングジムに長年通ってたんだから、お前一人位アッと言う間だ!』


「そんな事言って、本当に良いんですか!?

新庄さんの事も呼び捨てだし、マッドブラックの名前も汚してるし!

あの人が知ったら悲しみますよ。

新庄さんには何も言いませんから、これからはまともになって、新庄さんを助けてあげて下さいよ。」


『お前、誰に説教たれてるんだ!?

そんなに死にたいのか!?』
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