KISS AND SAY GOOD-BYE




『桧山っち、今日のところは俺の顔に免じて勘弁して貰えねぇだろうか!?

二度と、迷惑をかけないって約束させるから!』


「もう良いですよ新庄さん。

頭上げて下さい。」


『兄ちゃん、暴れて済まなかった。

もう二度と迷惑かけないって約束する。

つい、イライラしてて、八つ当たりして悪かった。』


そして、二人は帰って行った。


気が付いたら、もう深夜だ!


俺は、店内を片付けて仕事に戻った。


長い一日は、こうして深けていった。


3学期も始まり、学校に行きながらのバイト生活にもだいぶ慣れてきた。


そして始まった期末テスト!


テスト週間は、テスト勉強をする為に1週間午前中だけの授業なのだが、俺は勉強を遣りながらもバイトに入っていた。


『リュウ、大丈夫なの!?

こんなにフルでバイトに入っていたら、テスト勉強する間なんて無いじゃない!?



「大丈夫さ!

俺は、普段から授業中ちゃんと聴いているから、慌てて勉強しなくても、ベスト3くらいには入れるから。

それよりさ、美華ってテストが終わったら2連休の休みに何か予定入れてるの!?」


『特には入れてないよ。

バイトも入ってないし。』


「じゃあさ、新星MUGICの主催しているライブが有るんだけど、一緒に行かないかい!?

アマチュアバンドが集まって開催するウィンターライブで、結構レベルの高い凄いライブらしいんだ!

高山社長がチケットくれたからさ!」


『うん、行きたい!

久しぶりのデートだし!

どっかでお昼一緒に食べてから行こうよ!?』


「そうだね!

じゃあ来週の土曜日、お昼1時に迎えに行くよ。」

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