KISS AND SAY GOOD-BYE









「各店舗の地下に在るんですか!

この間行ったライブハウスが5店舗か・・・

凄いですね!」


『まだまだ出店して行く予定だよ。

そして、クラブが3店舗。

これは、ナイトクラブじゃないよ!

踊るほうのクラブな!』


「ハハハ…分かってます…!」


『そしてカラオケ店が今回で3店舗。

インターネットでの音楽配信事業と成っている。

メインの新星MUSICも細分化されていて、作詞・作曲を担当する先生も所属しているし、ヘアメイクや衣装も全て自社でまかなっている。

アレンジャーやスタジオミュージシャンも所属しているし、タレントの健康管理が出来るように、専門のスタッフもいるんだよ!

私が日本に支社を置いて10年が過ぎた。

ここで、新たな何かを始めて、日本での基盤を確固たる物にしたいんだよ。

そこで君に新事業開発のチームに入って貰いたいんだ。

勿論アルバイトだから、彼らの補助をしてもらい、日々の打ち合わせや企画会議、ミーティングのなかで気が付いたことを私の方に聞かせて貰いたい。

どうかね!?  やれそうかな!?』


「何とも言えませんけど、出来る限りのお手伝いをさせて頂きます。」


『すまないね!

今年高校2年だと言うのに、こんな難しいお願いをして!

あぁ、それから、滝本美華さんだったかな!?

君の彼女も、一緒に参加して貰いたいんだが、大丈夫だよな!

彼女の細やかな気遣いや、若い女性としての意見も参考にしたいから。』


「大丈夫だと思います。

一緒に居られる時間が少なくなると大変ですから、こちらからもお願いしたいくらいです。

それで、いつからこちらに出勤すれば宜しいですか!?」


『4月10日から宜しく頼むよ。

それまでは、GTS1号店で頑張ってくれ。』
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