KISS AND SAY GOOD-BYE
恥ずかしいから下を向いていたら、顎をクイッと持ち上げられて、顔が近いよって思ってたら、いきなり唇にあったかい感触が…
久しぶりのリュウからのキスは、とっても優しくて体の力が…
さっきまで飲んでいたコーヒーの味がした。
『もっとギュッとして!』
なんて言っちゃったよ!
「美華って甘えん坊!?」
って笑いながらも、また優しく抱きしめてくれた。
そのまま、夕方まで抱き合って過ごしてたら、帰りたくなくなってしまいそう!
『泊まってっても良い!』
なんて美華の言葉、断れそうにありません!
「お父さんたちが心配しないの!?」
『…わかんない!
パパに電話したら、怒られそう!
でも帰りたくないなぁ!』
「じゃあ、俺から電話入れて頼んでみようか!?」
『…やっぱりいい……我慢して帰ります。
その代わり、もう一回ギュッとして!』
「フッ…
じゃあこっちおいで!」
リュウの優しさが私を包んでくれた。