KISS AND SAY GOOD-BYE
17才
今日から2年生になった俺達。
始業式が終わったら、もう今日は終わりだ。
川田や松山逹と一緒にハンバーガー屋さんで、久しぶりの自由な時間を過ごしている。
今日はバイトも無いし、美華はお袋さんと楽しいショッピングだそうだ。
「なぁ川田、彼女出来た!?」
『実は、この一年間全く出来ないんだよなぁ。』
「じゃあさ、直美はどうよ?」
『ありゃダメだ!
女じゃねぇ!
黙ってじっとしてたら、可愛いんだけど、とにかく動いていたり喋りだしたら、一緒にいて恥ずかしいから!』
「だよなぉ…
この前も、食堂でオニギリ定食食っているところ見たけど、オニギリ食いながら鼻の穴にタクワン押し込んで、頭に割り箸差してパラパラ踊ってたもんなぁ。」
『見た見た!
あれには百年の恋も冷めるよなぁ!』
「あん時、桧山はひいてたけど、川田はずっと笑いながら突っ込んでたじゃん!」
『可笑しすぎて、味噌汁が飲めないから止めてただけだよ。』
「俺はてっきり夫婦漫才やっているかと思ってたよ。」
なんて話しをしながら、楽しい時間を過ごして、俺達は6時過ぎに皆と別れ帰宅した。