KISS AND SAY GOOD-BYE




「学校を造るんです。」


『学校!?』


「そうです。

新事業として、新星グループの運営する新星グループの人材を育てる為の学校を造るんですよ。

他にも、音楽スクールを作って楽器を教えたりダンスを教えたり、色んな学校を作るんです。


楽器を習った生徒達のなかから、いずれミュージシャンを目指して新星MUSICの所属タレントになるかもしれません。

ダンススクールの卒業生の中から、未来のアイドルが育つかもしれません。

そういった学校を作るんですよ。

講師には、現在新星MUSICの抱えているタレントも特別講師として呼べれば、宣伝効果は抜群ですし、現在売れていない下積み中のミュージシャンなら小使い稼ぎにもなるでしょう。

人に物を教えるって言うのは、とっても難しくて、人に物を教える事によってその人も成長していくんですよね!

そうすれば、社員達も成長していくでしょう。

パソコン教室をするのであれば、インターネット事業部の人達も成長するし、ダンス教室の生徒さん達は、クラブでダンス大会を開けば、新星グループの経営するクラブに、新たなイベントが誕生する事になるでしょう。

それも定期的に!

そうやって新たな学校を増やしていけば、その学校が、新星グループの中にあるそれぞれの事業と繋がっていき、連結力を増して確固たる基盤が出来上がっていくと考えたのです。」


『なるほど!

学校かぁ…!

なかなか面白い所に気が付くよなぁ。

ヤッパリ君達二人に来てもらってよかったよ!

巨乳アイドルを育てるよりもはるかに素晴らしい意見だよ。

自分の社員が情けなく思えてくるよ。』


「だったら、社員教育をする研修制度を設ければ良いじゃないですか!」


『社員研修!?』


「そうです。

日本の大きな会社は、殆どって言って良いくらい社員研修制度を導入しています。

それは、研修をしてくれる会社に委託する遣り方と、自社研修を遣る遣り方があります。」

< 74 / 245 >

この作品をシェア

pagetop