【短編】十分間の会瀬
私が好きな人。
私はこの人の事を何も知らない。
唯一分かるのは、「多分年上」…そんな曖昧な推測だけ。
そんなのでよく好きになったものだと、自分でも驚く。
一目惚れと言えば聞こえは良いけれど、
特別格好良い訳でも、好みドストライクだった訳でもない。
ただ、あなたの纏う空気が、伝わるイメージが、どうしようもなく心地良いのだ。
私はこの人の事を何も知らない。
唯一分かるのは、「多分年上」…そんな曖昧な推測だけ。
そんなのでよく好きになったものだと、自分でも驚く。
一目惚れと言えば聞こえは良いけれど、
特別格好良い訳でも、好みドストライクだった訳でもない。
ただ、あなたの纏う空気が、伝わるイメージが、どうしようもなく心地良いのだ。