【短編】十分間の会瀬
 私が好きな人。

 私はこの人の事を何も知らない。

 唯一分かるのは、「多分年上」…そんな曖昧な推測だけ。

 そんなのでよく好きになったものだと、自分でも驚く。

 一目惚れと言えば聞こえは良いけれど、
 特別格好良い訳でも、好みドストライクだった訳でもない。

 ただ、あなたの纏う空気が、伝わるイメージが、どうしようもなく心地良いのだ。
< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop