永遠のパートナー
ガララッ(再び)

「お、今日も来たのか」

「はい。手合わせ願います」

「おう、良いぞ」―――・・・

「次!」

さっき部長を倒しました。

「キャー」

書道部は今日はお休みらしい。
「じゃ次は俺が」

「どうぞ」

「始め!」

「ハァアアアッ」

「フッ」

真正面から来るなんて。

私は難無く避ける。

「ハッ」

相手が体勢を立て直す前に、私は剣を振り降ろした――・・・

「一本!」

「キャーーー」

「嘘、だろ」

「?」

女の子は悲鳴を上げて喜んでいたが、剣道部の人たちは、唖然している。

「何かしましたか?私」

頭に被っているのを外して聞いてみた。

「否、まさか西森が負けるなんて思ってなかったから」

西森・・・あっ!

「あの剣道のありとあらゆる賞を総なめにした!?」

「あぁ」

「あ、えと」

「あーあ、甘く見すぎた」

「西、森」

「すんません。女だって甘く見てました」
< 5 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop