Love story of the truth
翌朝、目が覚めると・・・俺に抱きついたまま眠る柚希がいて、昨日の事が夢じゃなかったのだと知った。

柚希の身体をそっと離して、そっとベットから出ると眩しい朝の光が身体を包み込んだ。
ベットサイドの目覚まし時計を確認すると、１０時を回っていた。
平均睡眠時間が２時間程度の俺には３時間以上は、久々で。あまり、眠れない俺が何年ぶりかに眠れた気がした。

脱ぎ捨ててあったスーツのズボンのポケットから、携帯を取り出すと何件かのメールが入っていた。
差出人は、全て愛華。内容を一通り確認して、携帯を閉じた瞬間・・・携帯が震えた。
柚希がまだ寝ている事を確認して、リビングの方へ行って愛華からの電話を受けた。

「ちょっと！どうして昨日、メールしたのに返してくれなかったの？」

電話を受けてすぐに、そう問い詰められた。

「わりぃ・・・気付かなかった。」

大きく溜息をついて、

「そう・・・。ちゃんと埋め合わせしてくれるんでしょ？」



「あぁ・・・。だけど俺は・・・お前に気持ちはねぇからな。それでもいいなら、昨日の続きしてやるよ。」



「え・・・？それどういうこと・・・？」

愛華は、軽そうな女だと思っていたから予想しない事を聞かれて大きく溜息をついた。
とりあえず昨日の埋め合わせだけして別れたら、そのまま連絡先を削除してしまえばいいと思っていたから。










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