Love story of the truth
「お前さ・・・俺に惚れた?」

「え?私に一目ぼれしてくれたから、ナンパしてきて・・・あんな所でヤロうとしたんじゃないの?私は、ユウに一目ぼれしたから・・・。」

「そう。悪いけど・・・俺はヤレれば誰でもよかったんだけど・・・。俺は、そういう男なんだよ。一目ぼれとかありえねぇから・・・。」

まだ何か言っている愛華を無視して電話を切って、アドレスから愛華の名前を削除した。

“削除しました”の文字を確認した時、背後に柚希の気配を感じて振り返ると・・・

「おはよ・・・。」

目を擦っている柚希が立っていた。

「今の・・・聞いてた?」

聞かれてたら、柚希が離れて行くに違いないと不安になって・・・そう聞いていた。

大きく首を横に振った柚希を見て、ホッとした。

ホッとした時に始めて、柚希に恋をしている事に気がついた。
思い返してみれば、ベットで柚希を抱き締めていた時の胸の高鳴り、(一緒に寝て。)と言われた時の心臓が破裂しそうだった事、その全てが忘れていた恋だったんだと・・・。

俺は、昨日会ったばかりの柚希に・・・・恋してしまった。

俺をこんなに惹きつけたのはなんだ?




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