Love story of the truth
駐車場に着くと、自分の車に寄り掛かって煙草を吸っているユキの姿があった。
車を契約してある番号の所に停めて、まだ私に気付いていないユキに駆け寄った。

「ユキ!」

声をかけると振り返ったユキは私を上から下まで見下ろして、

「昨日の白いシャツと黒いズボンとは、また印象が違う。」

カーゴパンツにピンクのTシャツ姿でスニーカーを履いている私に言った。

「そうかな・・・。」



「似合ってるよ。」

そう言ってくれて、携帯灰皿で煙草を消した。



着いた先は、ユキの部屋。
昨夜は、それどころじゃなくてよく見てなかったけれど・・・あまり物がなくて男らしい部屋で、私の心臓は一気に跳ね上がった。

リビングのソファーに座った私の隣にユキも座って。

「柚希・・・好きだ。」

強く抱き締めた。

私がユキから言って欲しかった言葉。
心臓の鼓動は、大きく大きく高鳴って破裂しそうで・・・どうしていいかわからなかった。

「俺さ・・・お前と別れた後、セフレだった女に会って来た。その女とヤッテる時もお前の事ばかり考えていた。俺は・・・お前の事をこんなに好きなんだって思った。もう・・・俺はお前だけのモノだから。」

抱き締めたまま言ってくれたユキの言葉が嬉しくて、

「ありがとう。」

ユキの背中に腕を回すと、

「好きだ・・・。」と言って更に強く、痛いくらいに抱き締めた。







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