Love story of the truth
「お前が・・・嫌がっても離さねぇからな。後悔しても・・・離さねぇからな。ちゃんと覚悟・・・決めとけ。」

俺は柚希から離れて立ち上がると、

Ｔシャツの裾を掴んで、

「どこに行くの？」と言う柚希に、シャワーとだけ告げて風呂場に向かった。


風呂場の壁に手をついて、頭からシャワーを浴びながら大きく息を吐いた。
シャワーを浴びれば、少しだけでも落ち着けると思ったが全く落ち着く気配はない。
柚希の事を愛おしいと想えば想う程、
忘れていた恋という感情、そして・・・
マジで嫌いだった独占欲さえも今、身体も柚希のモノになりたいと言っているようだ。

風呂場から出た俺は、身体と髪を軽く拭いてバスタオルを腰から下に巻いて脱衣所を出た。

リビングのドアを開けると、ソファーで膝を抱えて座る柚希に目を向けてから、冷蔵庫から半分程入ったペットボトルの水を飲みほして、

「覚悟・・・出来た？」

台所に空になったペットボトルを置いて聞いた。

「うん。だけど、約束して・・・もう私以外の女とはしないって。」

ソファーの横に立って、柚希の頭上から

「約束する。」

俺を見上げて微笑んだ柚希を抱き上げた。

「お前も・・・俺以外の男とヤルなよ。」

頷いた柚希が首に腕を回した。



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