Love story of the truth

繁華街の隅を手を繋いで、話しながら・・・すれ違う女の人達がユキを二度見してコソコソしながら歩いている姿を見ながら歩いていると、
背後から甲高い声が飛んできた!!!


「ゆっきー!!!」


ユキと私は同時に振り返った。
そこには、可愛らしい感じのロリータファッションに身を包んだ女の子が立っていた。



彼女は私の方チラッと見て。


「ゆっきーの彼女?」


ユキの腕を掴んだ。


「そうだけど・・・お前こそ何やってんだよ?」


答えたユキに何かを言おうとした瞬間に彼女は、


「ヤバッ!」


大きな声で言って、ユキの腕を更に強く掴んだ。


「どうした?」


ユキも驚いた様子で彼女に問いかけると、彼女は少し怯えた様子でユキを見上げた。


「・・・元カレに追い掛けられの・・・。」


「はぁ?」


ユキと同時に同じ事を言っていた。


「ゆっきー・・・匿って・・・。」


溜息をついたユキは彼女の腕を掴んで、


「・・・ったく・・・仕方ねぇな・・・。」


呟いて、繋いだままの私の手と彼女の腕を引っ張って路地裏に走った。



引っ張られたまま路地裏を走って走って、
いつもユキが車を停めているコインパーキングに着いた。


料金システムの前で、ユキが私にキーケースを渡すと・・・


「コイツと先に車に載っててくれ。」

ズボンの後ろポケットから財布を取り出して支払いを始めたのを確認して、
車の鍵を開けると彼女は後部座席に乗り込んだ。



支払いを済ませたユキは車の横に居た私に、


「俺、飲んじゃってるから運転して・・・俺の部屋まで行って。」


そう言って、助手席に回った。







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