Love story of the truth
首を横に振った彼女をバックミラー越しに見ていると、
「それじゃ・・・何で追い掛けられてたんだ?」
そう聞いたユキから、
「・・・ゆっきーや柚希さんに迷惑かけちゃうもん・・・。」
目を逸らして言ったルナちゃんにユキは大きく溜息をついてから、ルナちゃんの髪を撫でた。
「あのな・・・お前に匿ってって言われて匿った時点で迷惑かけられてんだよ。だから・・・話せ!」
「話したら・・・ゆっきーはルナを守ってくれる?助けてくれる?」
「お前の尻拭いは慣れてる。守ってやっから、助けてやっから・・・早く話せ!」
もう一度、髪を撫でたユキに頷いて・・・ルナちゃんは話し始めた。
「今日ね、友達と繁華街の居酒屋で飲んでて・・・タクシーを捕まえようと、店の外に出たら・・・元カレに会って少し話して明らかに様子がおかしくて、別れた後に気になって後を着けたら・・・路地裏のクラブに入って行って、私も中に入ってみたら・・・客のほとんどが狂ったように爆音の中で踊ってて・・・店内を見回してみると、店の隅で注射を打ってる人が何か居て・・・怖くなって飛び出したんだけど・・・それを元カレに見られてたみたいで追い掛けられてたの・・・」
震えながら、涙目で話してくれたルナちゃんに・・・・
こんな田舎でも怪しい店がある事が怖かったけれど、動揺を隠して・・・
「怖かったね・・・。」
信号待ちの交差点でルナちゃんの髪を撫でた。
少し震えている手で…