Love story of the truth
『そういえば、ユズから御礼のキス貰ってねぇな?』
『えっ…///』
『夜中はユズからキスしてきたけど?』
『覚えてないもん!』
頑ななユズの唇にギリギリまで唇を寄せて、迫ると顔を染めてキスをしてくれた。
『御礼のキス、貰った♪足りねぇけど…』
何度もキスをして、くすぐったり…ベットで、じゃれ合っていると俺の携帯が鳴った。
重い身体を起こして携帯を確認すると、
匡佑からだった。
匡佑は、高校からの付き合いで…俺の親友でもある。
卒業して警察学校を出て、僅か6年で課長にまで昇り詰めた奴。
『彼女に聞きたい事があるから、署まで来て欲しいって伝えてくれるか?』
ユズに確認した後…
『1時間半くらい後でもいいか?』
と聞くと、
『わかった。待ってるぞ!』
そう言ってくれた。
電話を切って、一緒にシャワーを浴びて…
『着替えたいから私の部屋に寄ってくれる?』
と言ったユズのため、ユズの部屋に寄って…
用意が終わるのを待って…
警察署に向かった。
『色々と…思い出したくねぇ事も聞かれると思うけど平気か?』
『平気だよ。』
『無理すんなよ!』
頷いたユズの指に指を絡めて、強く握りしめる。
『俺が、ついてるから大丈夫だ!』
そう伝えて。
平気だよ。
なんて笑って言ったくせに…
僅かに震えるユズを少しでも安心させたかった。
ユズと付き合うようになって、自分でも変わったと思う。
俺の心の闇をユズが消してくれたから。
それに…
ユズの温もりがないと熟睡できなくなった。
一人の時間が無性に寂しくて声だけでも聞きたくなる時もある。
ユズに甘えられると抱きしめたくなる。
抱き合えば…繋がったまま時が止まればいいと思う。
ただ…隣にユズが居て、微笑めば微笑み返してくれるだけでいい。
ユズが側に居てくれるなら…もう何もいらない。
俺は…今…幸せ。