Love story of the truth
〜ライバル出現!?〜
警察署に着いて、
取調室に通されると思っていたら、


ついたての奥のソファーに案内されて、
私の横に座ったユキの前のソファーに匡佑さんが座った。





『柚希ちゃん…だよね?話したくない事は無理に話さなくていいから。』



頷いた私に…



『まず…柚希ちゃんは覚せい剤とか大麻は飲まされてない?』



と聞かられて、大きく首を縦に振った。



『そう…でも、念のために俺が指定した病院に行って調べて貰って欲しいんだ。証明書も貰って来て欲しい。』



『わかりました…』



『次に…島田彰人から何か聞いた?』



『はい。“俺と愛華は薬はやってない。売買に関与してるだけだ"って言ってました。』



『そうか…ありがとう』



と…ニッコリ笑った。



『かなり…その情報、役に立つよ!』



そう言って…。



ずっと私の手を握っていていれたユキは匡佑さんに、



『ありがとな…匡佑。』



と頭を軽く下げた。



『礼なんていいよ。遅かれ早かれ、あのクラブは摘発するはずだった。令状も出てたしな。けど…幸永には驚かされたよ。いきなり…電話かけて来て、“俺の女がやべぇ。協力してくれ!"ってさ…あんな幸永の切羽詰まった声を初めて聞いたから、課に残ってた連中を集めて…クラブに行ってみりゃ、凄い険しい顔して柚希ちゃんを探して…ズカズカと奥の部屋に入って行くし…。』



私のために…そう思ったら、思わず笑みが零れていた。


ユキを見ると、少し赤く染まった顔で…



『お前な…ユズの前で言うな!』



と匡佑さんを睨んでいる。



『いいじゃねぇか…お前の武勇伝を語ってやってんだから。』



そう言って笑った匡佑さんに顔を赤く染めたまま…



『まぁ…お前のおかげでユズが無事だったわけだし、マジで感謝してる。』



と…言って私の頭を撫でた。



私も匡佑さんに御礼を言ってから、



匡佑さんに見送られて警察署を後にした。

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