夜をすり抜けて

わたしは?


こんなに臆病なくせに人にはよく思われたくて


一人ぼっちだとか知られたくなくて


何をされても「もぉ、やめてよー」なんて
へらへらと調子合わせて笑っている…




こうなる前はどんな自分だったの?


わたし、どんなふうに頑張ってたんだっけ?




もう…ホント忘れた。


元々こんな卑屈でウザいから、みんなに嫌われるんだ




―そう思ってしまう。



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