【短】あなたのもとへ。(1)
陸「さっきから携帯ひかってたょ。」

空「あ、ありがと。」

陸「風呂入ってくる。
体がお前の鼻水だらけだしなぁッワラ。」

空「もぅ!」

陸が部屋から出ていった。
気をきかせてくれたんだね。ありがと。


携帯をあけると、春と春樹からだった。
春のはいっぱい入ってる。メールゃ、電話が。

春にかけた。


春「空!
大丈夫!!!」

空「なんとか。」

春「ごめん。
私が寝坊したから」

空「むしろょかった。
あの時、春といたら、春も被害にあったかもしんないし。」

春「空。
ごめん。」

空「平気だょ。」

春「あのねぇ。
春樹クンが心配してたょ。
俺、帰ってきちゃった。
って。」

空「ぅん。
あのねぇ-。」

私は全部話した。
レイプのこと、春樹のこと、そして、陸のこと。
今、陸の部屋にいることも。

春は泣きながら聞いてくれた。

私は、春樹が好きだけど、陸も好きだと。
春に言った。

春はぅん。と言ってくれた。

最後まで聞いて、

春「話してくれてありがと。」

っと言ってくれた。

そして、電話を切った。

ありがと。

春。
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