あまいチョコ
「だーかーら、あれは断ったって。『ありがとう』っていうのは好きになってくれてありがとうって意味!」

ポカンと口をあけたままの私に祐樹は説明してくれた。

「え…じゃ、じゃあ、全部私の勘違い?」

「ああ。まあ、俺は勘違いしてくれてちょっと嬉しかったぜ。」

「え?」

「亜希からの愛の告白がきけたしな。」

それを聞いた瞬間、私の顔に一気に熱があつまるのを感じた。

(そういえば、私おもいっきり告白してたじゃん!言わなくていいことまで言っちゃったし~!!)

「ぷっ」

一人あわあわしていると祐樹がふきだした。

「な、なによ~!」

「いやあ、くるくる顔がかわるからおもしろいなーと思ってさ。ま、そんなおまえも可愛んだけど。」

そういって、祐樹は私にキスをした…

どれだけの時間していたのだろう…
いや、実際には一瞬なのだが…
私には夢のような時間だった。

ゆっくりと、唇がはなれ祐樹はほんのり赤くなった顔で―――笑ってこういった。
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