狂った友情
『ねぇ。今日優の命日じゃん?』
学校の帰り道。
千香が口を開いた。
『ぅん。そうだね…。』
私は少し下を向いて答える。
『優、何で自殺なんてしたんだろ…。』
麗菜はいつもより落ち着いた声で言う。
4人はみんな、目も合わせずに、 ただ暗い空気に包まれる。
大好きだった親友。
やっぱり納得いかないよ。
自殺だなんて、
納得いかない…。
『じゃあね。』
私は家の前につき、3人に手を振る。
私は5階建ての3階に住んでいる。
実はこのマンション、同じクラスの人が2人住んでるんだよね、
私ん家の両隣に。
1人は、私の彼氏。
幼なじみの黒川結城(くろかわゆうき)。
もう1人は、神崎 遥(かんざきはるか)。
結構、静かな子。
去年もおんなじクラスだったケド、凪沙と麗菜にいじめられてた。
何か、ウザイんだってさ。
ガチャッ。
『ただいま〜。』
私は鍵を開けて家に入る。
『お帰り〜。』
台所からお母さんの声が聞こえる。
私は自分の部屋に入り、服を着替えた。