狂った友情
久しぶりの5人
『お母さーん。優の墓参り行ってくる-。』
『は-い。行ってらっしゃい。』
私は再び外に出た。
1人墓参りに向かう。
20分ほど歩いて優のいる場所についた。
私はゆっくり優の墓の前まで歩く。
誰かいる……。
私はそっと近づいた。
『優!?』
そこにいたのは、死んだはずの優。
私は驚いてその場に立ち止まる。
『こんばんは。優の双子の姉の静香(しずか)です。』
その人は私の方を向き軽く会釈した。
『え…?優の姉…?』
そういえば、優に姉がいるってことは聞いたことあったケド…
まさか、双子だったなんて……。
『あなたは…?』
『あ、相沢希衣那(あいざわきいな)です。』
『希衣那ちゃんかぁ。優からよく話聞いてました。…一番大好きな親友だって。』
『…そう、ですか…。』
私の目には自然と涙が浮かぶ。
私は黙って優の墓に花を供えた。
『…ねぇ。優が本当に自殺したと思う?』
静香さんは私をじっと見つめていた。
『思わないです……。』
私はお参りを終え立ち上がる。
そのまま私は帰る方向へ歩き出した。
『一緒に行っていい?方向、同じみたいだし。』
静香さんはそう言って私の少し後ろを歩き出した。
『はい。』
少しの間、沈黙が続く。