first☆love
侑ちゃんに、勇気を出して聞いてみた


「侑ちゃん、何か怒ってる?」


「別に…」


奈子を見ると
『頑張れっ』てクチパクで言ってきた


頑張れ!美亜!勇気を出すんだ!


「ねぇ、侑ちゃん?ホントのホントに?」


下から覗くように聞いたら、侑ちゃんは、顔が真っ赤になった


「///」


侑ちゃん?


「……だよ」


えっ?

「何て?」


「だから!……ちょっと、来い」

えっ?


奈子の方を見るといっくんと一緒にニヤニヤしながら、手を振ってる


美亜の頭の中には?マークが、いっぱいだった


それから、裏庭に連れて行かれた


「侑ちゃん?」

「俺さ、この前、好きなやつが居るって言ったじゃん?」

コクンと頷いた


「そいつがさ、笑うと周りの男が顔を赤らめてそいつを見るんだよ」


??まだ、話しがわからない


「それで、ヤキモチ妬いて不機嫌になった」


侑ちゃん、そんなにその人が好きなんだね


ちょっと涙目になってしまった


「それで、俺の好きなやつは…」


いや、聞きたくない


美亜が、耳を塞ぐと侑ちゃんに、手を握られた


涙が溢れてる
自分でも分かった


「俺の好きなやつは…」
< 10 / 16 >

この作品をシェア

pagetop