ニセ探偵団

「ただいまー！」
「「おかえり。」」
「買ってきたか？」
「うん、皆いろいろおまけして
くれた。『この前はありがとう』
って。」
「そっか。」
　
「よーし、準備もできたし、
そろそろ焼くか！」

乃吉がそう言った時、
「すみませーん、那美です。依頼に来ました。」
「「「・・・いらっしゃい・・。」」」

しかたなく食事を中断する。

「実は、うちの畑の草ぬき手伝って
ほしいの。」

『『『ええ～～・・！！！』』』
『この空腹に草ぬきはツライ・・。』
玲奈と龍次は乃吉に目で『いや・・。』
とサインを送る。

「わかった。」
乃吉は引き受けてしまった。
『『うそ～ん！』』

「ありがとう！じゃあ、行こう。」
「おう！ほらお前らも。」
「「は・・・い・・。」」


歩きながら２人は乃吉に小さな声で
尋ねる。
「なんで引き受けたの？」
「バカ・・依頼は絶対に受けるのが
仕事だろ。」
「そうですけど・・お腹・・。」
「我慢しろ、そしたら食べたとき
もっと美味く感じるぞ！」

なんとなく微妙な気がしたが
しかたない。

「着いたよ。」

『『『ホッ・・。』』』
３人はあまり広くない畑だったので
安心した。