ネコ科な先輩【番外編】
「あの…篠田美宇さんですか…?」

「はい?」

あたしが振り向くと、そこにいたのは、先輩のファンの一人。

「篠田さんって、絢原先輩と付き合ってるの?」

…はい。付き合ってます。

堂々といえたらいいのに。

あたしには自信がないんだ。

ああやって先輩が告白してるのを見たり、モテるのを見ると、どんどん自信がなくなってく。



「付き合ってるよ」

あたしの代わりに答えたのは、愛しい声。


「絢原先輩…」

女の子が驚いてる。

「俺が好きで好きでしかたがないの」


「っ……!」

泣きそうな顔をして立ち去っていく女の子。


うれしい反面、複雑なあたし。




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