ネコ科な先輩【番外編】
【sideマオ】

「あ、あのっ。ずっと好きでした!」

俺の練習をよく見に来てる子が、今目の前で俺に告白中。

そのとき、美宇がそっと俺のそばを離れたのがわかった。

不安なんだろ?

俺は美宇以外考えらんないから。



「ごめん、俺付き合ってるやついるから」

そういうと、美宇を追いかける。


追いついてみれば、また誰かに話しかけられてる。

俺と付き合ってるのか、とか、別れろとか言われてるのは、俺も知ってる。

でも、美宇が何事もなさそうにしてるのがつらい。


「美宇」

相手が立ち去ったあとに、名前を呼べば、ふりむくカオ。

どこかやっぱり、不安げな表情。

その不安を少しでもぬぐいたくて、唇を重ねる。

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