首斬りジュリエット
なぎさは死んだ
その顔は不気味すぎるほど笑顔だった
「松本くん…」
「千葉さん!」
「あのねまきとの遺留品から妙なものが出てきたのよ」
妙なもの?
「見せてください!」
俺が見たのは小さな箱
箱を開けると
中に指輪が入っていた
「!?」
すごいブランドの指輪だ…
プラチナのリングにサファイアの宝石
リングの内側には『Juliet』と刻まれていた
「サファイアはなぎさの誕生石…プラチナは結婚指輪の定番よ」
「彼らはまだ13だぞ?」
「逃げ切ったら結婚するつもりだったのか…形だけでも彼女と結ばれたかったのかね」
結婚という言葉にどきっとする