とある男子校のバカ過ぎる日常
「んふぁ〜…がふっ…」
まだまだ春。
春の陽気は眠気を誘うな…
「ちょっと湊爽緒、だらしないからやめな。そのデケェ口閉じろ」
「あ?うっせーし、芽衣」
「だから、母さんのあたしのこと名前で『メイ』って呼んでんじゃねぇよっ!!」
「あ?何で?つか母さんだけど、お前姉ちゃんみたいなもんじゃねーか」
「……ったく…血が繋がってないからって…。あたしは、お前を息子だと思ってんだよ」
…分かってるっつーの。
だから転校先の学校まで来てくれたんだろ?
「湊爽緒、頑張れよ」
「てめぇは頑張んなよ」
「…っ、…頑張るさ。あたしは」
無理して笑うなっての。
芽衣の夫、つまり俺の父さんは……1週間前に死んだ。