とある男子校のバカ過ぎる日常
歳の差35歳。
それはもう父と娘みたいな関係。
だけど2人は、結婚した。
まぁ…予感はしてたんだ。
父さんは、この女と結婚するんだ…と。
何が2人を結ばせたのかは知らねぇけど、きっと傍に居て欲しい存在だったんだ。お互いが。
父さんは再婚、芽衣は初婚。
だから俺は、父さんの連れ子として、芽衣に受け入れられた。
でも父さんは…結婚してすぐ末期ガンだと分かって…わずか数ヶ月の結婚生活に1週間前、幕を閉じた。
芽衣はずっと泣いていた。
俺は…掛ける言葉を探した。
だけど、俺には…見つからなかった。
俺に、何かを言う権利があんのか?と思ったから。
通夜には、俺の母さんも来た。
母さんは…泣いていた。
望んだ離婚じゃなかったからだ。