とある男子校のバカ過ぎる日常

「ていうか学、俺のHRで寝るとか言うなよ」

「うぜぇ、工。俺は寝不足」

紀恵の言葉も虚しく、学はまた俯せに寝てしまった。

キーンコーンカーンコーン♪

あ、チャイム。

「あー…ゴホン…えっと、じゃーHR終わり。湊爽緒、皆と上手くやれよ?」

「あ…はい…」

果して上手くやれるのかは愚問だが。

紀恵はそれだけ言い、教室から出て行った。

すると、

「授業さーぶふっ…今日、イトウじゃね?ぶふふっ…」

舜が後ろを向きながらそう言い放った。

イトウ?何処かで聞いたような…

「あぁ、イトウやな」
「あー…イトウちゃんやなぁ(笑)」

克と竜馬も、うんうんと頷いている。



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