とある男子校のバカ過ぎる日常
「「伊藤 誠男、通称:サスペンダーイトウ。長年連れ添った妻とはもう冷えきった仲、娘2人も独立し、毎日寂しい生か…―」」
「おい瀧沢兄弟!!もう良いから!!そこまで個人情報知らなくて良いから!!」
あの伊藤の、思わぬ家庭状況が分かってしまった。
だ、大丈夫だろうか…?
「「え?もう良いんですか?まだまだ情報あるのに…」」
言い足りないのか、かん太とさん太はつまらなそうに口を尖らせる。
行動が一緒…!!まさに双子!!
「ん。さっきので充分だ。ありがとう」
「「……。はい!!」」
少し納得いかなそうな顔をしたが、2人は顔を見合わせ、にっこりとしながら返事をしてくれた。