とある男子校のバカ過ぎる日常
「湊爽緒もやっぱ大変なんやなぁ…。俺はばぁちゃん家におるけど、仕送りはあるし…」
むーっと口を尖らせる克。
「まだ学生だし。普通離れて暮らすんなら、仕送りは当然あるだろ。心配だろうし」
「はは…まぁ、な」
苦笑いを浮かべた克に、ん?と思ったけど、なんとなく言葉には出さなかった。
「あ、そう言えば。江川、今日は店の手伝いえぇんか?」
店?
「あー…えぇやろ。多分。男手は嫌言うほど足りとるからな」
「まぁ…そやろなぁ…はは(汗)」
??ますます分からん。
「あー…みさお、俺のおかんな、飲み屋やってんねん…」
「へー…」
なるほど。
「たまーに、俺も手伝わされんねん…。ま、金貰えるし、一石二鳥やねんけど!」
へへっと笑った竜馬の顔にも、何処か変な感じがした。