とある男子校のバカ過ぎる日常

父さんは母さんに、昔から苦労ばかりを掛けてきたらしい。
だから、解放したんだ…と。
だけど、母さんはそれを望んでなかった…

望んでなかったんだ…

通夜のとき、亡くなった父さんを見ながら、

“ねぇっ…湊爽緒…何でお父さんは、死んでしまったの…っ…”

泣きじゃくる声を抑えて、母さんはそう言った。

知るかよ。ガン細胞に言えっつの。

俺のせいだって言いてーのか、母さんは。

俺が、父さんに苦労掛け過ぎたって言いてーのか。

ハッ…んなの、終わったことだ。

俺は、母さんに何も言わずにその場から去った。

それから俺は、何故か芽衣と2人で一緒に住むことになり、引っ越しして…転校したわけ。

んで今日が、初登校。



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